<aside> 💡 i Labo株式会社(本社:東京)は、化石燃料エンジンを水素燃料エンジンに置き換える「水素化(H2ICE)技術」の先駆的企業として2019年に創業されました。 同社は主力事業分野を、同社中核技術—水素化コンバージョン技術-を通じて、重量トラックや重機、発電機、船舶などの産業用高出力機器の既存エンジンを水素化することにおいているようです。同社技術を支える背景として、約半世紀にわたる水素エンジンの研究・開発・実証実績を持つ人材が関与している点は、技術への信頼と先見性を強めているといえます。また、世界的に活躍する経営・技術メンバーが揃っている点も、世界展開や国際協業を視野に入れた強みとして読み取れます。 加えて、同社はライフサイクル全体のCO₂排出量を評価する「カーボンオーディット」や、顧客仕様に応じた水素化プロトタイプの試作サービス、人材育成・部品供給など、多面的に技術をサポートする事業をも展開しているとのこと。これにより、単なる技術提供にとどまらず、顧客の現場で使える形で包括的に支援することにも力を入れているようです。 重量商用車などによるCO₂排出が乗用車以上であるという社会的課題を背景に、EVやFCVが普及しにくい分野であっても、内燃機関の水素化という選択肢を提示することは、実現性の高い新たな市場を切り開くものと期待されます。 同社は最近、量産技術開発や研究センター建設向けに約8億円の資金調達を行い、TPR・上組・三芳エキスプレス・出光興産などとの連携にも着手している点から、実効的な技術革新と社会実装を確実に進めつつあるようです。 こうした一連の取り組みから、i Laboは水素エンジン技術というコアの技術力を軸に、脱炭素ソリューションとして現実性と経済性を重視しつつ、社会的に大きなインパクトを与える可能性が高いと思われます。今後の技術進展および市場展開において注目に値する企業といえそうです。(AS)
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