<aside> 💡 地球温暖化対策として期待される水素は、その貯蔵や輸送に高圧・極低温といった課題が伴うことが一般的でした。フレイン・エナジーは、アイスランド語で「クリーン」を意味する社名が示す通り、この課題に挑みます。同社が注力するのは、有機ハイドライド(LOHC: Liquid Organic Hydrogen Carrier)技術です。これは、水素を特定の有機化合物に化学的に結合させることで、常温・常圧で液体として扱うことを可能にする画期的な技術と拝見しました。これにより、高圧ガス容器や極低温設備が不要となり、ガソリンや灯油のように安全かつ容易に貯蔵・輸送でき、既存の石油インフラ活用も視野に入ります。さらに、LOHCは繰り返し利用可能であるため、持続的な運用が可能です。

同社は、このLOHCを基盤とした「高密度水素貯蔵装置」と、貯蔵されたLOHCから必要な時に水素を取り出す「水素供給装置」を提供しているとのこと。これらの製品は、水素の大量貯蔵やオンサイト供給を可能にし、産業車両から船舶、地域エネルギーシステム、さらには緊急時電源まで、幅広い分野での水素利用を身近に広げます。

フレイン・エナジーは、2001年に北海道で創業以来、北海道大学や北里大学といった学術機関との共同開発で技術的な基盤を強化してきたとのこと。双日との国際実証事業や東京ベイeSGプロジェクトへの参画など、国内外の多様なパートナーシップを通じて、その技術の実用化と普及に尽力しているようです。令和3年度には北海道地方発明表彰 北海道知事賞を受賞するなど、その革新性は高く評価されています。

フレイン・エナジーは、LOHC技術で水素の「安全・安心・簡便」な利用を実現し、持続可能な社会に貢献することを目指します。同社による技術進化と応用拡大を通じ、水素エネルギーが社会に浸透する未来を拓くことを期待しされます。(AS)

 ホームに戻る

ホームに戻る

</aside>

株式会社フレイン・エナジー Hrein Energy

LOHC型水素発電カートの紹介動画

水素サプライチェーンビジネスに参画 | 新明和工業株式会社

北海道でPower to Gas実証事業を開始へ~風力発電のポテンシャルを水素で最大化~ | 豊田通商株式会社

双日とフレイン・エナジー、中国・山東省における水素サプライチェーン構築に向けNEDOより調査受託