<aside> 💡 大熊ダイヤモンドデバイス株式会社は、福島第一原子力発電所の廃炉事業で培われた技術を社会実装すべく、2022年に設立された革新的な企業です。同社の核となる技術は、電源制御や周波数変換を担うアナログデバイスに特化したダイヤモンド半導体です。
ダイヤモンドは熱伝導率、絶縁破壊特性、比誘電率、移動度で群を抜いて優れており、これにより大電力を高効率で使用できる先見性と強みを持つとのこと。この技術は、「ダイヤモンドにしか解決できない領域」に特化し、例えば、300℃の高温や3MGyの放射線下でも動作し、原子炉廃炉作業や宇宙での耐放射線デバイスを実現。既存半導体で必須の冷却装置が不要で、小型・軽量化も可能となるようです。
さらに、自動運転、ドローン、IoT、ブロックチェーン、メタバース等の次世代サービスにおける高速大容量データ通信のボトルネック解消をも目指すことが出来るそうです。既存5Gの狭いカバーエリアや消費電力増大といった課題に対し、ダイヤモンド半導体は高出力・高周波性能を両立し、「5G以降の基地局展開に通用する唯一の材料」とされるとのこと。携帯電話基地局、基地局間通信、衛星通信・レーダー分野への貢献も期待されています。
同社の事業とビジョンは、技術でわが国の廃炉問題解決に貢献し、そこで生み出された新技術を社会実装することにあるとのこと。具体的には、「ダイヤモンド半導体の量産技術プラットフォームを構築し、次世代IT産業を支える柱となる」ことを目標に掲げています。 また、独自のバリューチェーンと基礎特許を幾つも保有し、福島における廃炉事業用デバイスのみならず、今後の具体的なターゲット市場を見据えています。 このように、独自の技術と明確な市場ニーズの合致により、極めて高い市場性あると見込まれます。また北海道大学、産総研、物材機構、高エネルギー加速器研究機構といった国内有数の研究機関との強固な連携もあるとのこと、同社の益々のご活躍を祈念しています。(AS)
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大熊ダイヤモンドデバイス_Fukushima Tech Create 2023成果発表会