<aside> 💡 パワースピン株式会社は、東北大学発の技術を社会実装へと加速させることを目指しています。その核となるのは、ノーベル賞受賞も期待される東北大学の元総長、大野秀夫氏らが切り開いた、全く新しい技術分野であるスピントロニクス、すなわちスピン半導体です。
従来の半導体が電力を常に流し続けることで情報を保持し、待機電力が発生するのに対し、スピン半導体は磁石の原理を応用し、コンピュータが演算時のみ電力消費を必要とし、それ以外の時は電力消費を限りなくゼロに近づけることが可能です。これは、使わない部屋の電気を消すように、エネルギーを賢く使うことを可能にする画期的な技術であり、消費電力を桁違いに削減できると期待されています。
この技術の先見性は、AIや自動運転といった今日のデジタル技術の飛躍的進化に伴う膨大なエネルギー消費という「不都合な真実」への解決策として特に顕著です。特にデータセンターの電力消費は爆発的に増加すると予測されており、スピン半導体はこれに対する「決定打」となりうると見られています。同社の強みは、大野氏の基礎研究と、フラッシュメモリー開発で高い実績を持つ遠藤哲夫CTO(東北大学教授)による実用化への取り組みにあります。既にスマートウォッチなどでの実用化が米国で先行している実績もあり、総額25億円の資金調達も実施しています。
パワースピン株式会社は、この革新的な技術を通じて半導体業界の「ゲームチェンジャー」となることを目指し、炭素中立(カーボンニュートラル)の実現にも貢献し、心の豊かさと夢ある社会を築くという大きなビジョンを掲げています。電力消費を劇的に抑えるこの技術は、社会の競争力維持と持続可能な発展に不可欠なものとして、広範な市場からの高い期待を集めています。 同社の益々のご活躍を心より祈念致します。(AS)
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【新春インタ】“半導体の省電力を” 東北大 遠藤哲郎さん|NHK 宮城県のニュース