<aside> 💡 立ち上り移動できる電動車椅子  茨城県つくば市に本拠を構えるQolo株式会社(創業:2021年、以下同社)は筑波大学発のスタートアップ企業。同社代表取締役・開発責任者である江口さんが、車いすで生活する人のための次世代移動手段を開発する動機となったのが、江口さんのお婆様が転倒し歩けなくなり車椅子を使うようになった様子をみて、歩けなくなった人たちを肉体的にも精神的にも支える道具を開発したいとの思いを募らせたことにあるそうです。  健常者には電動スクーターや電動キックボードなど立ったまま所定の速度で移動する手段として様々な製品が用意されています。しかし車椅子に乗っている人がその車椅子上で立つことが出来るような仕組みのものはこれまでありませんでした。車椅子上で立ち上がりそのまま移動ができるということは、座ったまま車椅子で移動しなければならない人の動きを大きく変えることになります。例えば立っている人との対話も同じ高さの視線に合わせて話すことが出来る、あるいは台所で料理をする場合、水道蛇口やレンジ、その他調理具にも楽に手を伸ばすことが出来るようになります。  製品づくりのためには、車椅子上で立ち上がるということ、立った状態で前のめりになっても転倒しないこと、小回りを可能とすることなど難易度の高い課題を乗り越えていかなけれなりません。どの様にそれらの課題を解決しているのか、映像で見て頂くと分かりやすいと思います。同社ウェブサイトにあるANNNewsの録画版YoutubeビデオのURLを下に貼り付けておきますのでご覧ください。尚、このビデオの字幕で触れているオムニホイールは、同社製品の前輪に採用されており、前後に回転するだけでなくその場で横に動くことを可能にしています。これにより車椅子の小回りあるいは止まっている場所における回転を実現できます。このオムニホイールには、以前このANSListsでも取り上げたWHILL株式会社が開発したものが使用されているそうです。  これまで車椅子を操りながら座ったままで移動できても立ち上がることは出来なかった方々が、必要に応じて立ち上がることが出来るというのは本当に素晴らしいことだと思います。同社製品が一般販売されるようになるのは再来年(2026年)だそうですが、沢山の方々がQolo製品の市販を待ち望んでおられるのではないでしょうか。同社の益々のご活躍とご発展を祈念しております。(AS)

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Qolo Inc.

立つ姿勢で「したい」を「できる」に 実用化目前“次世代の車いす”の可能性【サンデーLIVE!!】(2024年6月30日)

筑波大学発Qolo、進化系立ち乗り車いす 小回り性大幅改善