<aside> 💡 二酸化炭素を回収する技術  気候変動による地球温暖化が深刻になりつつある現代、その温暖化を加速化させる主たる原因として挙げられる温室効果ガス、とりわけCO₂吸着量を(二酸化炭素)を如何に削減するかが、毎日のように報道されています。CO₂を排出させない、あるいは排出量を大幅に削減することは重要な対策ですが、一方でなかなか減少しないどころか大気中のCO₂が増え続けている現実を踏まえたときに大気中のCO₂を直接回収(DAC:Direct Air Capture)する方法も世界中の多くの機関で研究・開発がなされているようです。  日本におけるDAC分野の先進企業Planet Savers株式会社(創業:2023年、本社:東京、以下同社)は、現時点で$1000/t-CO₂近いと言われる回収コストを$100以下にする高性能低コストのDACシステムを開発中とのこと。  同社の目指すDACシステムは、欧米企業と異なり「無機多孔質材料であるゼオライトをベースとした革新的な吸着剤を用いて大気中からCO₂を回収するDAC装置」にあるそうです。この技術により、①CO₂吸着量を増量、②CO₂脱離エネルギーを減少、③維持管理費を少なく、④建設費を減らす、という4つを実現できるとします。回収したCO₂は、濃縮して地中に埋めて隔離したり、水素と混ぜて合成燃料の原料としたり、あるいは「トマトの温室栽培での活用や、コンクリートに取り込んで固定化することを考えている」(2024年5月2日付東京新聞)そうです。  2023年時点での世界におけるCO₂排出量は大よそ37Gトン(出典:Statista, G: 量の単位Gigaの略で10億を表す)と言われており、同社は、2050年までに1GトンのCO₂を回収することをヴィジョンに掲げています。同社活動には環境省をはじめ多くの大手企業が支援をしているようです。同社の益々のご活躍を祈念しています。(AS)

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Planet Savers株式会社

【ディープテックを追え】大気中のCO2直接回収する「DAC」で世界目指すスタートアップの勝ち筋 ニュースイッチ by 日刊工業新聞社

「空気から二酸化炭素を直接回収」でCO2を減らす、いまDACが必要な理由。東大発ベンチャーの挑戦

超DXサミット2023 (Super DX/SUM2023)