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米国ウェストバージニア州に本拠を置くForm Energy, Inc.(2017年設立)は、100%クリーンで信頼性の高い電力網インフラの実現に向け、超低コストで100時間にわたり放電可能な蓄電システムを開発・製造していると言われています。

同社製品の核心である「鉄-空気電池」は、鉄の可逆的な「酸化(錆び)」と「還元(逆酸化)」反応を利用しており、放電時は空気中の酸素を取り込んで鉄を錆びさせ、充電時は電気を流して元の鉄に戻し酸素を放出するとのことです。電力網における既存のリチウムイオン電池は放電時間が「通常数時間」に制限されますが、同社製は10分の1未満の容量コストで100時間以上の連続放電を可能にすると期待されています。技術面では、亜鉛空気電池の先駆者NantEnergy社の買収により世界トップ水準の空気極(カソード)技術を統合し、電荷移動速度と出力耐久性を高めることに成功したとされているようです。

また、本技術は環境負荷の観点でも極めて高い健全性を有するそうで、鉛やカドミウム等の有害重金属を含まず素材は高度にリサイクル可能で、熱暴走や発火リスクも本質的に存在しないとされます。さらに、調達・製造の負荷を抑えるべく「米国主導のローカルサプライチェーン」を構築し、輸送炭素を抑制しているとのことです。低炭素イノベーション投資ファンド「XCarb™」を擁する世界最大級の鉄鋼メーカーArcelorMittal社が、シリーズDを主導する主要な戦略的投資パートナーとして参画している点も、持続可能な鉄材調達の透明性を補強する要因と見られています。

経営面においては、元テスラ蓄電部門責任者やMITの教授ら5人の専門家が創業。パナソニックの電池工場の元副社長をCOOに、ソフトバンク・ビジョン・ファンドの元財務責任者をCFOに起用し、シリーズGによる7億5000万ドルの獲得を経て、累積調達額20億ドルを超える潤沢な資本力とグローバル水準のガバナンスを確立しているとされます。

同社は既に、Google向けの30GWhやCrusoe社との12GWhを含む計80GWhの商業供給契約を締結済とのことです。今後の最大の焦点は、2026年に控えるGreat River Energy向け実証機運用の開始や、2027年からのデリバリーといった納期スケジュールを、量産工場「Form Factory 1」(2028年までに85万平方フィートへの拡張予定)の立ち上げと同期させながら、遅滞なく完遂することにありそうです。そしてその先に、15~20年におよぶ過酷な長期充放電テストを現場実証していくことが求められます。本技術は長時間放電で圧倒的な一方、充放電効率やエネルギー密度、応答速度では原理的にリチウムイオン電池に及ばない面もあるようですので、市場ニーズに即した両社の棲み分けが必須と考えられます。これらの課題を克服して、持続可能な地域復興と、真にクリーンな地球社会のインフラ構築に向け、同社の今後の進展に期待がかかります。(AS)

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Inside Form Factory 1

Exclusive | Energy Startup Raises $750 Million for Rust-Powered Batteries

Form Energyが7.5億ドル調達 パナソニック・ソフトバンク出身幹部を起用

1200億円調達、「鉄と炭素」を利用する蓄電池がデータセンターの電力不足を救う | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

Form’s first 100-hour batteries are hitting the grid

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