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2022年創業、東京に本社を置く株式会社FerroptoCureは、既存治療で救いきれなかった難治性がん患者に新たな選択肢を届けるため、フェロトーシス(酸化ストレスによる脂質過酸化の蓄積で誘導される鉄依存性の細胞死メカニズム)を標的に創薬開発を進めているそうです。がん細胞は旺盛な増殖過程で高いストレスにさらされていますが、本来備わっている自律的な細胞死であるフェロトーシスのスイッチを、独自の防御網で抑え込んで生きながらえているとされます。

外科医の臨床経験を持つ代表の大槻雄士氏を中心に、同社はこの「がん細胞の盾」を分子レベルで外すことで腫瘍を自滅に追い込む、世界初の低分子抗がん剤の実用化を目指しているとのことです。

際立つ差別化ポイントは、海外企業が主に活性酸素の増加による誘導を試みるのに対し、同社は「xCT」(シスチン[強力な抗酸化物質グルタチオンの原料となるアミノ酸]を取り込み抗酸化物質の産生を担う輸送体)と「ALDH」(有毒アルデヒドを解毒する酵素)という二つの主要な防御分子を同時に阻害する「フェロトーシス合成致死」を採用している点にあります。

従来の方式では手詰まりとなっていた「難治性がん」に対し、全く別の角度(フェロトーシス)から、かつ二重の防御(xCT/ALDH)を同時に崩す戦略をとることで、治療の確度を飛躍的に高めようとしているとのことです。国内外のアワードでの高い評価は、同社の技術力と潜在市場の大きさを物語っており、同社の益々の活躍が期待されます。(AS)

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