<aside> 💡

地球表面の7割を占める海洋の運動エネルギーを活用し、天候に左右されない24時間稼働のクリーン電力を創出する「波力発電」が注目を集めています。2012年設立、スウェーデン・ストックホルムに本社を構えるコーパワー・オーシャン(CorPower Ocean AB)は、半世紀にわたり業界の課題であった「荒海での耐性」と「経済性」を両立させ、商業化をリードするイノベーターとされます。

同社の核心をなすのは、心臓の脈動原理に着想を得た独自の位相制御技術「ウェーブスプリング(WaveSpring™)」を搭載した波力発電ブイ「CorPower C4」です。通常の波では同調(共振)して上下運動を増幅させ、従来比約5倍の発電効率を達成する一方、大西洋の巨大な嵐の際には自動で減調(デチューン)して波の衝撃をかわす構造を持つそうです。ポルトガル沖の実証では、波高18.5メートルの猛烈な嵐を無傷で乗り切り、送電網への給電を継続したとのことです。さらに2026年7月、第三者機関DNVより波力発電装置として世界初のプロトタイプ認証(DNV-SE-0120)を獲得し、高い技術的信頼性と銀行適格性を証明したようです。

同社は短期的な投機資本に依存せず、欧州イノベーション会議(EIC)、スウェーデンエネルギー庁、InnoEnergy、TotalEnergies、Santanderなどの公的・産業インフラ資本を獲得して開発を進めているとのことです。ポルトガルやスコットランドで10MW級の商業波力ファームを展開し、地域の造船・海洋産業と連携して75%以上の国内調達率を掲げるなど、持続可能な海洋雇用創出を推進しているとされます。

【今後の焦点・課題】

今後の社会実装における最大の焦点は、単体ブイから複数機を配列したアレイシステム(CorPack)へのスケールアップと、長期の海洋環境におけるメンテナンスコストの低減とされます。海洋の巨大な運動エネルギーを低コストで取り出す標準インフラを確立し、風力・太陽光に次ぐ「第3のクリーン電源」として世界各地の送電網を安定化させていけるかが、長期的なスケールアップの鍵を握ると見られています。

地球の海の鼓動をクリーンなエネルギーへと変換し、過酷な自然と共生しながらエネルギー移行を底上げしようとする同社の挑戦と益々の活躍を期待します。(AS)

</aside>

→anslists.jp

→anslists.jp

CorPower Ocean — 5X More Efficient Wave Energy Technology

How CorPower harvests energy from ocean waves

CorPower Ocean achieves world-first DNV certification for wave energy technology

Ocean Energy Europe | CorPower Ocean announces wave energy breakthrough in Portuguese waters

CorPower Ocean Wave Energy: How Sweden’s Floating Generator Survived 18.5m Waves